デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

エヴァンゲリヲン新劇場版:序

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ううむ、び、微妙だ。

エヴァンゲリヲン新劇場版:序」(2007年/摩砂雪鶴巻和哉監督)

「序」はTV版第1話「使徒、襲来」から第6話「決戦!第3新東京市」(ヤシマ作戦)まで。

一見さんお断りの総集編「DEATH」と違い、ストーリーをしっかり追っているので、初体験の人でも理解に困るということはありません。

でもね。複数のエピソードが連続的に流れるから緊張感が持続しないんだわ。なるほど「DEATH編」のアプローチは間違ってなかったんだな、と妙な所をしみじみ再認識。

10年という年月で進み放題に進んだCG技術をフルに活用して、都市やらメカやら無駄に描き込んでますが「おっと、このシーン(台詞)をカットかよ!」な所も多々あり、どうにもケツが落ち着きません。

マジンガーZの換骨奪胎作のくせに、兜甲児とは真逆の内向キャラ碇シンジは更に弱く更に女々しくウジウジしてます。反動で「マジンガーZ対暗黒大将軍」が観たくなっちゃいました。

エヴァと言えば、字幕・テロップの効果的活用(特にヤシマ作戦パート)ですが、全く使われてないのもちと不満。と思ったらDVD特装版には「字幕・テロップ全編乱れ撃ちバージョン」が特典として収録されておりました(これは買い)。

次作「破」は、かなりオリジナル度が高くなりそうなので期待はしています(裏切るなよ、庵野)。