デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

県警対組織暴力

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「上に吐いた唾ぁ下に落ちてこんとでも思うちょるんか」
班長、畑は自分で耕すもんですよ」
「戦争じゃ。いてこましたれ」
「わしはこの旗ぁ死ぬまで降ろさんぞ!男になれやはよう!」

どこを切っても名台詞の宝庫です。
WOWOW深作特集第二弾。

県警対組織暴力(1975年/深作欣二監督)

まるで警察と暴力団の真っ向勝負みたいなタイトルですが全然違います。

もうずるずるの癒着。しかもそれが故に平和が保たれているからあら不思議。

作監督や岡本喜八監督の映画を観ていると、昔の日本ってこんなに(エネルギーの棄て場所に困るくらい)元気だったんだ、と感心します。

正に「全力でないものは死すべし」(2月22日「逆境ナイン」参照)って感じ。

文太&松方の爆走トラックな前半が梅宮乱入によってブレーキ横転な後半に突入、正義は誰も幸せにしない、なエンディングへ。

深作、これと「仁義の墓場」同じ年に撮ってんだ。すげえなあ。