さて、世の中にはマニアと名の付く映画が多々あります。
「マニアック」「処刑マニア」「マニアック・コップ」「同2」「同3」などなど。
恐ろしいことに、これらの作品は全て同じ監督によって撮られてます。
その名はウィリアム・ラスティグ。代表作は勿論「マニアック・コップ」。
警察上層部の汚職を暴こうとして逆に濡れ衣を着せられ、刑務所でリンチの末殺された警察官の魂が甦って大暴れ、という一見「社会派」の匂いがしなくもないですが、実態は女も子供もジジイもババアも皆殺しの切り株カーニバルです。
サスペンスタッチの1作目も良いですが、お薦めは何といっても2作目。
「マニアック・コップ2」
(1990年/ウィリアム・ラスティグ監督)
1のクライマックスから始まるからちょっと得した気分になれます。
もう心地よいくらいに不死身。金掛けてないくせに無駄に派手。マシンガン片手に単身警察署に乗り込み、ドアも壁も叩き壊して死体の山を築く問答無用さに事の重大さを忘れて溜飲下げまくりです。
クライマックスの舞台は話の発端でもあるシンシン刑務所。「ファントム・オブ・パラダイス」でも主人公が証拠捏造で収監されていた「濡れ衣」のメッカです。
余談ですが、2の冒頭(つまり1の終わり)で、トラックと一緒に海に落ちたブルース・キャンベルのスタントやってる人、死んでるんじゃないかと思うのですが如何でしょう。