シリーズ物が行き詰まった時の常套手段、「あ、ごめん、今までの無し」を炸裂させた一本。
「ハロウィンH20」
(1998年/スティーブ・マイナー監督)
シリーズの「3」~「6」を「なかった」事にして作られた「2」直結の続編です。
あの惨劇から20年、ローリー(ジェイミー・リー・カーチス)は名前を変え息子ジョンと暮していたが、ジョン17歳の誕生日、包丁持った白覆面の叔父さんが帰って来た。
オープニングは2作目のエンディングテーマ「ミスター・サンドマン」。
死んだルーミス医師(ドナルド・ブレザンス)の自宅で、1作目にチラっと登場した看護婦が最初の犠牲者になるというマニアックぶり。
監督は13日の金曜日「2」「3」撮った人。ローリーの息子ジョンはこれがスクリーン・デビューとなるジョシュ・ハートネット。
ジョンの恋人モリーは「スピーシーズ」でナターシャ・ヘンストリッジ一歩手前の成長形態だったミシェル・ウィリアムズ(いやあ、豪華な面子だ)。
驚いたのはローリーの同僚役でお母さん(ジャネット・リー。「サイコ」のシャワールームで殺されちゃう人ね)が出てた事(しかも、乗ってる車が「サイコ」の時と一緒!)。
LLクールJが「ディープ・ブルー」のコックと全く一緒のおとぼけキャラで登場。画面を和ませてくれています。