デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

大怪獣バラン/大巨獣ガッパ

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ギララが復活(昨日のブログ参照)するのなら、残りのマイナーキャラにも陽の目を見させてあげたいものです。好みは人それぞれでしょうが、ここはやはり、

「大怪獣バラン」(1958年/本多猪四郎監督)と
大巨獣ガッパ」(1967年/野口晴康監督)の2本を挙げたい所です。

バランは、製作:田中友幸、監督:本多猪四郎、脚本:関沢新一、音楽:伊福部昭、アクション:中島春雄特技監督円谷英二という「まるごとゴジラ」なスタッフを揃えたにも関わらず、東北の山村の婆羅陀魏山神というインターナショナルの真逆を行く設定とひねりのないストーリーで歴史の闇に葬られてしまいました。

ガッパは、「モスラ」の骨子をパクった日活のバッタもんですが、「怪獣の親子愛」という他に類を見ない要素を全面に押し出したため、結果としてオリジナリティ溢れる作品になりました。

ガッパの凄い所は、なんと言っても場面にぴったり合った日本語の歌。ガッパの親子が対面したシーンには、

♪も~う、離さな~い、い~つま~で~も~

というストレートにも程がある歌(童謡?)が流れます。オープニングとエンディングに流れる「ガッパ~あ!」とタイトルを力強く連呼するロカビリー風主題歌(?)もナイスです。

河崎監督、次回は是非、「バラン」か「ガッパ」で。