デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

メカと萌え、無敵の合体 ゴジラ×メカゴジラ

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釈由美子って出てきた時は単なる不思議ちゃんだったような気がするのですが、いつの間にか弁護士までこなす女優さんになってしまいました。

ドニー・イエン先生に精神注入された「修羅雪姫」でも頑張ってましたが、私的ベストはこっち。

 

ゴジラ×メカゴジラ
(2002年/手塚昌明監督)


釈さんはメカゴジラ(以下、機龍)を操縦する自衛隊員です。

アンチ機龍派の方は「実写でエヴァごっこ」「実写でパトごっこ」と批判しているようですが、いやあ、全く以てその通り

機龍は初代ゴジラの骨をベースにした人の造りし汎用獣型決戦兵器でゴジラのDNAに呼応して暴走しちゃうし、自衛隊の描写もやたら精緻。

パトレイバー2」と「エヴァ」の影響は否定のしようがありません。

しかしながら、パトレイバー2の伊藤和典が脚本を書き、エヴァ作画監督である樋口真嗣特技監督を務めた平成ガメラシリーズの監督である金子修介ゴジラという土俵にガメラ(的演出)を持ち込んだ「GMK」よりも「機龍」の方が面白い(俺にとっては)んだからこれはもう換骨奪胎と言ってよいのではないかと。

ただ、折角、釈さんがハードボイルドな役作りしてるのに演出が追いついてないのが残念無念。あと、宅麻伸親子のエピソードは丸々いらない。