デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

野暮なボカシ入れるなよ。 ブギーナイツ

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ジーンズに下にお宝が埋まってるぞ」

それは神より与えられしビッグ・マグナム。連射可能な波動砲。ボンクラ高校生が巨根ひとつでポルノ映画界のスターダムに!

ブギーナイツ(1997年/ポール・トーマス・アンダーソン監督)

「オーガズモ」と同じ題材ですが、馬鹿映画ではありません。俄か家族の集合と離散、再生を描いた群像ドラマです(本当だよ)。

始まりは77年。変な髪形の高校生エディ(マーク・ウォルバーグ)の部屋のポスターは、ファラ・フォーセットセルピコ、そしてブルース・リー。完璧です。

出演者が無駄に豪華。今なら一枚看板でいける人ばかり。アンダーソン監督、これ撮った時27歳だったんだよな・・・(遠い眼)。

マグノリア」に比べるとまだ演出がこなれてなくて、やや中だるみしますが(だって155分もあるんだぜ)、いい終わり方しますんで、是非最期まで観てください。

しかし、あのラストシーンのボカシはないよなあ。ホント無粋。スコセッシもまさかあんな形でオマージュ奉げられるとは思ってなかったでしょうが。