デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

サバ読み8年女子高生! リンダ リンダ リンダ

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普段は「ホラー・テラーで皆殺し」な私ですが、実は青春映画も大好きで。同じ青春ならむさい男より華やいだお姉ちゃん。という訳で、

リンダ リンダ リンダ(2005年/山下敦弘監督)

学園祭目前、「ギター骨折」「ボーカル脱退」という逆境二重奏に見舞われたガールズバンドがリミット3日でブルーハーツの「リンダ リンダ リンダ」完コピに挑む。

偶然通りかかった為にボーカルを担当する羽目になった韓国人留学生ソンに「グエムル・漢江の怪物」のペ・ドゥナ(撮影時26歳。サバ読み8年!)。

バンドメンバーは、もう水なんか怖くないぞ「ローレライ」の香椎由宇(キーボードでしたがギターにジョブチェン)。

緊張感あるシーンでも口元半笑いという致命的欠陥を持つ「バトルロワイヤル」の前田亜季(ドラムス)、

バンドBase Ball Beaの関根詩織(ベース)というマニアックな布陣。


楽器と違ってボーカルが短期間で上達というのは設定として難しいのですが、日本語に不慣れな留学生としたことで円満解決。

ライブ当日の描写が「ブルース・ブラザース」しているのも個人的にはツボ。遅刻したメンバーのために場を繋ぐキャブ・キャロウェイの大任を担うのが、湯川潮音とやさぐれ先輩・山崎優子。天使のソプラノ&女憂歌団のハスキーボイスはメインを食う素晴らしさ。

このシーンいらんだろ、な所も多々あるのですが、まったりゆるゆる、でも熱い、なオフビート青春映画の佳作です。

★ライブ含むこの日の学園祭の雰囲気を完コピしたのが、