デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

天使のたまご2? 作家性爆発! 立喰師列伝

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うむむ、これは・・駄目な人は5分でリタイヤかも。

立喰師列伝」(2007年/押井守監督)

押井のライフワーク「立喰師」を狂言回しに戦後昭和史を浮き彫りにしようという野心作・・・なのですが。

全編を漢字多用・論文横行なナレーションが覆うという押井節満開な構成が、映画的カタルシスを阻害しまくってます。

主役は語り(騙り?)で、映像はその補足。

牛丼の予知野屋倒産の真相やロッテリア(こっちはスポンサーだから実名)の提供システム崩壊の過程(どっちも最期は「真っ白」に燃え尽きる)などは結構面白いのですが。

立喰師たちはほとんどが「うる星やつら/必殺!立ち喰いウォーズ」のキャラクター。

月見の銀二は「赤い眼鏡」にも登場。天本英世が演じてました(写真出演あり)。

立食蕎麦屋「マッハ軒」も「うる星やつら」でお馴染み。劇場版2作目では「面堂家パニックセンター」に(地下に緊急脱出用のハリヤーが格納されています)。

何故か、ダイコンフィルム庵野版「帰ってきたウルトラマン」が一瞬登場。協力会社に円谷の名前が入ってるのに敢えてこっちってのは。樋口さん繋がりでしょうか。