デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

いやあ、ハッピーだ! ラスト・ホリディ

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ぼーっと眺めているだけで出会いがある。ケーブルって素敵。

「ラスト・ホリディ」(2006年/ウェイン・ワン監督)

突然、余命3週間と告げられたデパートの鍋販売員ジョージアクイーン・ラティファ)が残された日々を心置き無く過ごそうと・・・と書くと辛気臭いお涙頂戴ものを想像するかもしれませんが、ベッタベタのハートフル・コメディです。

黒人教会でジェニファーが説教の最中に「Why?Why?!」と叫ぶとそれがいつしかゴスペルとなって大合唱になったりします。

太く短く生きざるを得なくなったジョージアは全財産をキャッシュに変えて憧れのヨーロッパへ。

せせこましく「将来」を憂うことをやめた人間がどれほど輝いて見えるか。

超高級ホテルの偏屈シェフにジュラール・ドパルデュー。ジェニファー憧れの同僚にLL.クールJ(この人、もう何が本業か分からないですね)。

ベタなくせにしっかりツボは押さえてるので笑ってるうちに泣けてきちゃうから、あら不思議。

で、監督よく見たら「スモーク」撮った人じゃないですか!

この手練の作品が未公開(DVDスルー)とは!