バイト先の思ひ出、80年代前半の川崎映画街シリーズ後編。
私が東映の封切館でモギリをしていたある日の事。
「◎△%怒×□α糞*ダー!」
突如、人類とは思えぬ言語を駆使して話しかけてくるおっさんが!
また、酔っ払いか、と思って腰を上げたら、おっさんの肩越し、ロビーの奥で売店のおばちゃんがジェスチャーで私に何か伝えようとしています。
腕に何かを刺すポーズ、そして口の動きをよく見ると・・・
「このヒト…シャブ中…逆らっちゃ…駄目」
「!?!」
脳裏に「仁義の墓場」の渡哲也、「野獣刑事」の泉谷しげる、「夜叉」のビートたけしが。
「お客様、どうぞこちらへ」
レディをエスコートするようにやさしく場外へお送りいたしました。
他にも、お金の代わりに「みかん」で入ろうとした人もいましたね。
チネチッタって何?な時代のボヘミアン川崎物語でした。
※写真は、渡哲也に替わってシャブ中岸谷が大暴れの「新・仁義の墓場」