もしこれが「マスターズ・オブ・ホラー」の一遍で70分前後の作品だったら、諸手を挙げて大絶賛したでしょう。
「ランド・オブ・ザ・デッド」
(2005年/ジョージ・A・ロメロ監督)
時代設定は「死霊のえじき」とほぼ同じだと思うのですが、終末観薄く、寂寞感無く、全体的に散漫な印象。
どっちかっつーとカーペンター向きの素材のような気もします。
でもまあ、アーシア・アルジェント(写真)出てるし、デニス・ホッパーとかジョン・レグイザモとか役者は濃い。
「金持ちなんか大っ嫌いだあ!」という直球過ぎるメッセージも素敵です。
ゾンビの気を引く(一瞬、動作を停止させる)ために、打ち上げ花火を使うなんてお洒落じゃありませんか。
トム(サビーニ)様も「ゾンビ」のヘルス・エンジェル役で一瞬映りますし。
何より、まだロメロにゾンビ映画を撮るエネルギーがあるって事が分かっただけで儲けものです。
「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」撮った勢いで更に新作(勿論オブ・ザ・デッド・シリーズ)も撮入したとの事。
ロメロのゾンビ映画がコンスタントに観れる幸せを噛み締めましょう。
★その後のシリーズはこちら。