デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

バブ・ザ・ヒーロー! 死霊のえじき[完全版]

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静寂に包まれた街。朽ちた死骸。

廃墟なのか?と思った瞬間、わらわらと溢れ出るゾンビ、ゾンビ、ゾンビ(ついでにワニ!)。

やはりゾンビはモブシーン映えする素材です。このスケール感が続けば文句無しだったのですが・・・。

死霊のえじき(1985年/ジョージ・A・ロメロ監督)

舞台はゾンビがマジョリティ、人間がマイノリティのデストピア世界。

壮大な世界観ですが、お話は地下に潜った科学者と軍人のどつき合いです。

でも、そこは御大ロメロ、「軍人なんか大っ嫌いだぁ!」という素敵なメッセージを届けてくれます。

主人公は十朱幸代クリソツな女科学者サラ(ロリ・カーディル)ですが、最後に場面をさらうのは意思を持ったゾンビ「バブ」(輸入版ジャケット写真の人ね)。

クライマックスの一大地獄修羅絵巻(ゾンビ乱入、ヒト踊り喰い)の中、ローズ大佐を追い詰めるバブの勇姿は「うーん、かっちよいい」。

行きつけのフィギュア屋ロズウェルに「バブ」のガレージ・キットがあったんですが、高くてねえ・・・。

※関連:「ゾンビ/ディレクターズ・カット版」→2008年1月1日