ちょっと間抜けなタイミングになってしまいしましたが、緒形拳さんがお亡くなりになりました。
「砂の器」「鬼畜」「野獣刑事」「MISHIMA」・・・代表作が多すぎでとても1本選ぶなんてことはできませんが、今日は「えいや!」でこの1本。
夢屋時次郎(緒形拳)が、老中・水野忠邦の腹心、鳥居耀蔵の暗殺を企てます。
火縄銃に遠眼鏡を括りつけ、五重塔の最上階から獲物を狙う姿はまさに「ジャッカルの日」。
距離OK、照準OK、遮蔽物無し。が、しかし・・・。
『♪負け~て悔しい花いちもんめ…』
エンディングテーマ「負犬の唄(ブルース)」(作詞:荒木一郎、作曲:平尾昌晃、歌:川谷拓三。※写真)がこれほど沁みる回はありませんでした。
やつれた女の夢を見た。俺のおふくろさ。
街じゃみんなが言っていた。俺のせいと。
夜更けのバスに揺られ、訪ねてみれば。
もう二度と笑わない眠りの中。
寂しく、俺は唄う、ブルースを・・・。
藤枝梅庵役をもう一度やってほしかったなあ・・・。ご冥福をお祈りいたします。