デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

追悼、緒形拳。 必殺からくり人「鳩に豆鉄砲をどうぞ」

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ちょっと間抜けなタイミングになってしまいしましたが、緒形拳さんがお亡くなりになりました。

砂の器」「鬼畜」「野獣刑事」「MISHIMA」・・・代表作が多すぎでとても1本選ぶなんてことはできませんが、今日は「えいや!」でこの1本。

 

必殺からくり人/第12話・鳩に豆鉄砲をどうぞ」(1976年10月15日放送。脚本:早坂暁、監督:蔵原惟繕


夢屋時次郎(緒形拳)が、老中・水野忠邦の腹心、鳥居耀蔵の暗殺を企てます。

火縄銃に遠眼鏡を括りつけ、五重塔の最上階から獲物を狙う姿はまさに「ジャッカルの日」。

距離OK、照準OK、遮蔽物無し。が、しかし・・・。

『♪負け~て悔しい花いちもんめ…』

エンディングテーマ「負犬の唄(ブルース)」(作詞:荒木一郎、作曲:平尾昌晃、歌:川谷拓三。※写真)がこれほど沁みる回はありませんでした。

やつれた女の夢を見た。俺のおふくろさ。

街じゃみんなが言っていた。俺のせいと。

夜更けのバスに揺られ、訪ねてみれば。

もう二度と笑わない眠りの中。

寂しく、俺は唄う、ブルースを・・・。

藤枝梅庵役をもう一度やってほしかったなあ・・・。ご冥福をお祈りいたします。