イザベル・アジャーニ目当てでリメイク版を先に観ました。感想は一言。
「このおととい栓抜いたコーラみたいな映画はなんじゃらほい?」
後日、フリードキン監督が「俺がビビった13本」の1本にオリジナル版を挙げていたので、オリジナル版観てぇ!と思っていたら、近所の古本屋でDVDが200円!!
しかも、前後に水野閣下の解説入り(笑)! 即買い。
「悪魔のような女」
(1955年/アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督)
パリ近郊の寄宿学校。校長であり夫であるミシェルの横暴(DVですね)に耐えかねた妻クリスティナはミシェルの愛人ニコルと共謀して夫を殺害、学校のプールに投げ込みますが何故か死体は忽然と消失・・・。
この作品に限り後半のストーリーに触れる訳にはいかないので、印象のみになりますが、諸々突っ込み所差っ引いても、リメイク版と「同じ話(正確にはオチが違いますが)」とは思えない快作でした。
確かに、シモーニュ・シニョレとヴェラ・クルーゾーを現代に置き換えたらシャロン・ストーンとイザベル・アジャーニになるかもしれません。
シャルル・ヴァネルをキャシー・ベイツというのも良いアイデアだと思います。
で、なんであんなのが出来上がっちまったんだべ?
誰に媚びてるのか知りませんが、あのオチの改変は大馬鹿野郎でしたね。
ラストの一発ネタまで一直線に疾走して、じんわりとした余韻を残すオリジナル版を強くお薦めします。