どんより暗いトーンとテーマが「社会派」と言えなくもないような気がしないでもない1作目・2作目を鼻息で吹き飛ばす怪作。
「悪魔の赤ちゃん3/禁断の島」
(1988年/ラリー・コーエン監督)
悪魔の赤ちゃんにも生きる権利がある!という人権万歳な裁判で、畸形軍団(と言っても4~5人ですが)は殺されずに無人島に島流し。
自由恋愛のパラダイスと化した島でセックスの味を覚えた赤ちゃん(じゃねぇよなぁ)は5歳でとうちゃん・かあちゃんに!
愛の巣にのこのこやって来た調査隊は当然瞬殺(ここいらへんジュラシック・パーク)。
子を持って初めて分かる親心。かあちゃんどうしてるかな。おっと目の前に船が! いくぞ本土へ母をたずねて三千里!
で、お母さん、カレン・ブラックなんですね。「マーダー・ライド・ショー」ではホルマリン漬けの胎児を「Oh My Baby」とか言って抱きしめてましたが、この時はまだ普通の人。
前後脈絡のないエピソードを米粒で貼り付けたような構成が実にナイスです。
バーホーベンかクローネンバーグでリメイクしませんかね(勿論CG無しで。因みに本作の特殊メイクはリック・ベイカーです)。