タイトルだけ見て「難病もの?」とか思ったら「アンデスの聖餐」だったんですね。
「生きてこそ」
(1993年/フランク・マーシャル監督)
原題「ALIVE」。あたしらの世代はALIVEと言えば「地獄の狂獣/キッスALIVE」なんで、どっちからも内容に辿り付けません(笑)。
生存者が死者の人肉喰って生き延びた72年の旅客機墜落事故を描いたヒューマン・サバイバル・ドラマです。
カニバリズムの描写はドライに流していて、ありがちな「エゴのぶつかりあい」もほとんどないので、不快さが少ない反面、ドラマとしてはやや地味。
ただ特撮がILMなので、墜落、雪崩といったスペクタクルシーンは「クリフハンガー」「バーチカル・リミット」並みに良く出来てます。
救出まで72日もあった割には、全員やたら歯が白いとか、ヒゲの伸びてない奴がいるとか、排泄や体臭に関する描写がないとか、やや「綺麗事」なのが気になります。
テーマは「ずっしり系」ですが印象は「まったり系」という不思議な映画でした。
こちらがオリジナル(?)ドキュメンタリー