デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

腐臭の追憶。 悪魔のいけにえ/ショッキング・トゥルース

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なんだよ「悪魔のいけにえ/特別価格版」って。

本編無しのドキュメンタリー・パック、2枚組スペシャル・エディション、3枚組コンプリートBOX、トドメに5枚組プレミアム・コレクション、で更に廉価版かいな。

一時は「国内版再発不可」とまで言われてたのに、出せるとなった途端にこれか。

いやあ、商売って本当に素敵ですね。悔しいので5枚組の映像特典をレビューしましょう。

「ショッキング・トゥルース」(2000年/デヴィッド・グレゴリー監督)

悪魔のいけにえ」シリーズのメイキング・ドキュメンタリーです。

噂に違わず、1作目現場の阿鼻叫喚さは半端なかったようですね。

酷暑の8月。セット組んだ家を暗幕で覆って照明どーん。

室内温度は最低でも50度! ホンモノの骨で作った調度品、動物の死体で作ったオブジェが凄まじい「芳香」を放ち、正に現場は地獄絵図。

更に! 予算不足で着替えがないため、汗と体臭が濃縮還元。

加えて! 家の外では使用済みの動物死体を半端に焼いて黒煙もくもく。

ここで連続撮影30時間。スタッフもキャストも景気良く胃液逆流。

マリリン・バーンズは本当に手を切られ、ハンマーで殴られ、脚をくじき・・・、本物の血か。そりゃリアルだよなあ。

で、版権売った先がマフィアだった、と(最悪のオチだ)。

まだ本編未見の方は廉価版でいいから買って観てください。これが本物のホラーです。