デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

男泣きの後に怒り泣き! ビッグウェンズデー

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「爆走トラック‘76」で久しぶりにジャン・マイケル・ビンセントを見たらつい観たくなってしまいました。

 

「ビッグウェンズデー」
(1978年/ジョン・ミリアス監督)


水曜日にやってくるという伝説の大波ビッグウェンズデーを待つマット、ジャック、リロイ。やがて時は流れ、皆それぞれの道へ。

大人になっても海の傍を離れられないマット。そして伝説の水曜日がやってきた。

ひとりボードを抱えて海岸に行くと、そこには当たり前のようにジャックとリロイの姿が。

問わず語らず目と目で合図・・・ここで泣けない奴は男じゃない。

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次々と弾き飛ばされる若いサーファーたち。まだまだだな。年季の違いを見せてやれ。

翻弄されながらも一瞬波を押さえ込むマット。観客騒然、波猛然。

一人の少年がマットのボードを抱えて走り寄る。

『あんな熱いサーフィン見たことありません!』
 (That was the hottest ride. I've ever seen.)

『(そのボードは)君にやるよ。
 いつか君もビッグウェンズデーに挑戦するといい』
 (Keep it. If it ever gets big again, you can ride it.)


男泣き頂点! では最後に感動に水を差す素晴らしいエピソードを。

これ劇場公開時、エンディングに日本語の歌が入ってたんです。♪おお、びっぐうぇんずでえ、ざ・わーるどしー、こころにうみを~、とか言う「ナメんのも大概にしろよ!」って奴が。

配給会社に殺意を抱いた最初の瞬間でしたね。この件、根に持っている人、多いと思います(笑)。