デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

だから田舎は怖いと…。 キャビン・フィーバー

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『よそ者が息子に病気を感染(うつ)しやがった』

『・・殺っちまおう』

ああ、やっぱ田舎は怖ぇなあ。

 

キャビン・フィーバー

(2002年/イーライ・ロス監督)


ホラーですが、殺人鬼も幽霊もクリーチャーも出てきません。お相手は致死率100%の病原体(と田舎の人たち)。

田舎のキャビン(山小屋)にバカンスに来た2ペア+1(この数字は基本)の若者5人。

パーティやってハッパキメてたら、血膨れした病人がコンバンワ。何とか追い返したものの、病人はグレート・ムタの如く鮮血吹きまくって辺りは血まみれ。車は大破。

翌日、お姉ちゃんの一人の脚がズルズルに! 伝染病だ!

死霊のはらわた」「遊星からの物体X」をベースに「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」「脱出」で味付け。ドン・シーゲルの「ブラボー小隊/恐怖の脱出」のテイストも。

70年代~80年代前半のホラーに対する目配せが随所にあるので、“お好きな”方はより楽しめます。

イーライは、リンチに師事し、三池に憧れ、タラと友達・・・実に分かりやすい“そのまんま”の映画です(笑)。

※関連:「ホステル」→2008年1月21日