スパック・ロマン・・妙なる響きです。
サイエンス・パニック・アドベンチャー・シネマ、略してSPAC。東宝東和が広げたXLサイズの大風呂敷。その第一弾が、
「オルカ」(1977年/マイケル・アンダーソン監督)
東宝東和の恐ろしい所は、「身重の妻を殺されたシャチが人間に復讐する」という冒険活劇から2万光年は離れている本作を「ジョーズの流れ」で公開しようとした事。
チラシのデザインなんか、コンビナートが景気良く大爆発して、二匹のシャチが鴨川シーワールドのようにジャンプしていますが、そんなノリの映画じゃありません。
更に!この人たち、「スター・ウォーズ」もSPACの枠の中で売ろうとしていたようなのですが、それは無理あり過ぎだろ。
恐るべし東宝東和。
因みにスパック・ロマンの第二弾は・・・ありません。
後付けで恐縮ですが、本作主演はリチャード・ハリス&シャーロット・ランプリング。共演でボー・デレクとかも出ています。
音楽はエンニオ・モリコーネで物悲しいテーマ曲は絶品です。
監督・主演が英国系なのでイギリス映画かと思いきや、アメリカ・イタリア合作。
流石、製作総指揮ディノ・デ・ラウレンティスです。