派手な見せ場なんぞ無くてもサスペンスは作れるというお手本のような映画です。
いや、最初の事故(コースター脱線ぶっ飛び)シーンは「絶対スタントマン死んでるだろ」的大迫力ですが・・。
「ジェット・ローラー・コースター」
(1977年/ジェームス・ゴールドストーン監督)
爆弾仕掛けるのが遊園地のローラーコースターで主人公は規格安全省のはみ出し役人。
パニック映画にしちゃスケールがショボ過ぎますが、サスペンス・スリラーだと思えば「超優良」。
監督はこの翌年に「世界崩壊の序曲」というドリフのコント並みのパニック超大作を撮っちゃう人ですが、脚本が「コロンボ」シリーズのリンク&レビンソンなので、小技の効いた技巧派な仕上がりになってます。
主人公にジョージ・シーガル、爆弾魔にティモシー“ジョニーは戦場へ行った”ボトムズ。連邦捜査官にリチャード・ウィドマーク、シーガルの上司にヘンリー・フォンダと無駄に豪華。
シーガルの彼女は翌年背中から謎の小人を産むスーザン“マニトウ”ストラスバーグ。
公開時、劇場に爆破予告が入った事でも有名ですね(後に脅迫対象はこの映画ではなく「ブラック・サンデー」と判明)。
この映画、特殊音響装置センサラウンドがウリだったはずですが、DVDの3.1chドルビーって中途半端な仕様はなんじゃらほい。