メキシコシティ。ひとつの交通事故を起点に時間を前後せ、3つの異なる話を紡ぐ…「パルプ・フィクション」でタラが完成させた“必殺時間軸ずらし”を発展させたメキシコ映画。
(1999年/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)
ストーリーが気になる人はググってもらうとして、今回取り上げるのは3人の主役のうちの一人エル・チーボ(エミリオ・エチュバリア)。
家族を捨て反政府組織に身を投じ、今は一匹狼の殺し屋として生計を立てている初老の男。
蓬髪の隙間から殺気と諦観のないまぜになった相貌が覗く実にかっちょいい爺です。
で、この人、最後に自分が捨てた娘の家に行くために髪切ってさっぱりするんだけど、出てきたのが、
「た、ただのおっさんだ・・・」
さっきまでのかっちょいい爺はどこへ行ったのやら。うーむ。
実は私も伸ばしていた髪をこざっぱり切っちゃった事があるのですが、鏡の中にいたのは、
「誰だ、この冴えない中年のおっさんは?」
でした。45過ぎたおっさん達に忠告です。「伸ばした髪は切るな」
※10年後追記。
55過ぎたおっさん達にも忠告です。「伸ばした髪は絶対切るな」