デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

犯罪者は容赦しないぞ! 東京残酷警察(のプロパガンダCM)

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20日の続きです。

東京残酷警察(のプロパガンダCM)」(井口昇/山口雄大監督←バタリアンズ!)

本編中に差し挟まれるテレビCMで元ネタは勿論「スターシップ・トゥルーパーズ」。

ただ悪趣味度と悪ノリ度と黒い笑いが半端ありません。

「警察は民営化されました!」で始まり凶悪犯の公開処刑(犯人テロップはタカハシヨシキ)を映して警察官の爽やかな笑顔で〆る「東京警察株式会社」広報(これだけ西村監督)。

三池の不動リスペクトな「生首サッカー」が見れる「警察官募集」CM。

「かわいい!痛くない!血が美味しくなる!」と女子高生3人がはしゃぐ「リスト・カッターG(ゲー)」。

「ハラキリだって自殺です!」と切腹禁止を訴える「ストップ・ザ・ハラキリ!」。

と思えば、「斬れる斬れるよく斬れる、甲賀の日本刀!斬れるぞお!」(笑)

Wiiリモコンのような日本刀を振るって遺族が自宅で犯人に手を下せる「遠隔処刑」。

映像特典には、死んだ家族の皮を使ってランプ・シェードやエプロン、クッションを作る株式会社楢山なんてのも(監督は高橋ヨシキ。キャッチ・コピーは「死んでたって家族です!」)。

トドメは「自衛隊も民営化されました!」・・いやあ、素晴らしい!

本編にある自主映画特有の暗さをうまい具合に中和しています(これを「ユーモア」と呼んでいいのか、は議論の分かれる所かもしれませんが・・)。