デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

すまん、やっぱこの人とは相性悪い。 ミュンヘン

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巨匠に楯突くのは気が引けますが、やはりこの人の映画は肌に合いません。

ミュンヘン」(2005年/スティーブン・スピルバーグ監督)

中東事情赤点というこちらの「鑑賞資格」問題を差し引いても、2時間44分かける内容とはとてもとても。

特にミュンヘン・テロ事件の顛末(詳細描写)をその場に居合わせた訳でもないエリック・バナのフラッシュ・バックとして描く滅茶苦茶な構成がどうにもこうにも。

カミさんとのセックスシーンとかいらんだろ。しかも2回。

「俺は狙われてるのか?」って当たり前だろ。モサドってこんなにおめでたいのか?

「復讐じゃ解決しない」なんて紋切り型のお説教こくために2時間44分って。

これなら「復讐じゃ解決しないのは百も承知だが、連鎖は途切れる事がない」と達観した「キングダム」のほうが数倍面白かったです。

※参考:「合言葉は皆殺し。 キングダム/見えざる敵」→2008年10月19日