まったりです。設定も展開も無理があり過ぎてツッコミ所満載。アクションも地味です。
でも何故か好きなんですよ。
「アウトランド」(1981年/ピーター・ハイアムズ監督)
木星の衛星イオ。鉱山の採掘効率上げるための不正(労務者麻薬漬け)に単身立ち向かう保安官(ショーン・コネリー)のお話。
「真昼の決闘」の宇宙版ですね。舞台は宇宙ですが、出てくるのは開拓民と保安官と殺し屋。
当然、武器はレーザーとかじゃなくて、ショットガン。
宇宙という設定は、突如、真空状態になった時の身体破壊シーン(ひでふ!とあべし!)で活きてます。
もともとのタイトルは「IO(イオ)」だったそうですが、公開時期がダドリー・ムーアの「10(テン)」と被ったので、混同を避けるために改題したんだとか。
「真昼の決闘」の保安官の不甲斐無さを嘆いたハワード・ホークスが「リオ・ブラボー」を撮り、これを下敷きにカーペンターが「要塞警察」を撮り、さらにその設定を火星まですっ飛ばして半リメイク「ゴースト・オブ・マーズ」を作った事を考えると、「アウトランド」と「ゴースト・オブ・マーズ」は“遠い親戚”と言えるかもしれません。
※参考:「リオ・ブラボー」→2008年2月23日
「要塞警察」→2008年2月24日、25日
「ゴースト・オブ・マーズ」 →2008年5月14日