デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

「ひでぶ!」と「あべし!」な宇宙西部劇。 アウトランド

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まったりです。設定も展開も無理があり過ぎてツッコミ所満載。アクションも地味です。

でも何故か好きなんですよ。

アウトランド(1981年/ピーター・ハイアムズ監督)

木星の衛星イオ。鉱山の採掘効率上げるための不正(労務者麻薬漬け)に単身立ち向かう保安官(ショーン・コネリー)のお話。

「真昼の決闘」の宇宙版ですね。舞台は宇宙ですが、出てくるのは開拓民と保安官と殺し屋。

当然、武器はレーザーとかじゃなくて、ショットガン。

宇宙という設定は、突如、真空状態になった時の身体破壊シーン(ひでふ!とあべし!)で活きてます。

もともとのタイトルは「IO(イオ)」だったそうですが、公開時期がダドリー・ムーアの「10(テン)」と被ったので、混同を避けるために改題したんだとか。

「真昼の決闘」の保安官の不甲斐無さを嘆いたハワード・ホークスが「リオ・ブラボー」を撮り、これを下敷きにカーペンターが「要塞警察」を撮り、さらにその設定を火星まですっ飛ばして半リメイク「ゴースト・オブ・マーズ」を作った事を考えると、「アウトランド」と「ゴースト・オブ・マーズ」は“遠い親戚”と言えるかもしれません。

※参考:「リオ・ブラボー」→2008年2月23日
    「要塞警察」→2008年2月24日、25日
    「ゴースト・オブ・マーズ」 →2008年5月14日