ナンデスカコレハ?
別に宇宙人が出てきたっていいんですよ。「なんでもあり」は映画とプロレスだけに許された特権なんだから。
でもこの展開はないよなあ。頭悪過ぎ。
「フォーガットン」(2004年/ジョセフ・ルーベン監督)
飛行機事故で息子を失ったテリー(ジュリアン・ムーア)は14ヶ月経っても立ち直れず、遺品を眺めて暮らす日々。
ところがある日、写真から息子が消えていた。アルバムも白紙、ビデオもブランク。夫とセラピストは「最初から息子なんかいなかった」・・。
サスペンス・ホラーとしては上質の滑り出しですが、面白いのはここまで。
背後に宇宙人の地球人観察実験という「なんじゃそりゃそりゃ?」な設定があるのは構いませんが、展開が酷すぎ。
まず、国家安全保障局が絡む必然性がゼロ。「奴らは人間の協力なんか必要としていない」って台詞と大きく矛盾。
だから、中盤の「追いかけっこ」が意味不明で「何がしたいんだお前ら」状態。
製作者の「母性至上主義(女はガキ産んで何ぼ)」も鬱陶しい事この上ありません。
逆バンジー・アダプテーションは後年語り草の迷シーンだと思いますが。
結局、印象に残ったのは一瞬特撮かと思ったジュリアン・ムーアの二の腕のそばかすだけでした(※写真。白人の肌の劣化は東洋人の想像を超えている!)。