おととい栓抜いたコーラのような音楽(坂本教授のボレロ丸パクリやっつけ仕事)にのって安い役者が計画性ゼロの宝石泥棒・・・。
ただ事でない安さと緊張感の無さに逆に緊張してしまうという怪奇現象。
「ファム・ファタール」
(2002年/ブライアン・デ・パルマ監督)
冒頭からラストまで、およそ考えられない天文学的な確率の偶然がミルフィーユのように重なって、観る側はうわ言のように「あり得ねー!」を連発。
そして映画史上に残る飛び道具・・(「嘘ぉ!」と口に出して倒れました)。
許されるのか? 許されるのです。映画だから。デ・バルマだから。
デ・パルマ以外の人がこれやったら多分タコ殴りでしょう・・(笑)。
デ・パルマ的記号に満ち溢れたパズルのような映画です(←褒めてます)
しっかしアントニオ・バンデラスは相変わらずオーラ無いなあ。この人、「デスペラード」だけかもしれません。