デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ロイ・シャイダー版「昭和ブルース」。 重犯罪特捜班 ザ・セブン・アップス

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エクソシスト」が、リーガンの後日談である「2」と、キンダーマン警部の後日談である「3」に枝分かれしたように、「フレンチ・コネクション」もふたつの子孫を残しました。

ポパイ刑事のその後を追った「フレンチ・コネクション2」が有名ですが、バディ刑事のその後とおぼしき番外編がこちら。

 

「重犯罪特捜班 ザ・セブン・アップス」
(1973年/フィリップ・ダントニ監督)


主人公がフレンチ・コネクションロイ・シャイダー(バディ・ルッソ刑事)と同一人物とは一言も言ってませんが、役名は同じバディです。

監督は「フレンチ・コネクション」のプロデューサー、見せ場はカー・チェイスで、音楽もドン・エリスとくれば間違いなく狙っているでしょう。

刑期7年以上の重犯罪事件を担当する特捜班セブン・アップス。日本で言えば「遊撃捜査班」(大追跡)とか「特捜部」(非情のライセンス)ってトコでしょうか(え、違う?)

でもね、後者とは色合いが凄く似ていると思うので、あながち冗談でもないのですよ。

だって、ロイ・シャイダーが幼馴染に別れを告げて去っていくあのラストシーンに「昭和ブルース」がかかったら滅茶苦茶ハマると思うのですよ。

DVDには映像特典として、カー・チェイスのメイキングが。よくこんな映像残ってたなあ。

渋いにも程がある「ザ・燻し銀」ロイ・シャイダーによる「もうひとつのフレンチ・コネクション」です。お薦め。

※関連:「もはや神憑り。 フレンチ・コネクション(の音声解説)」→2008年3月1日