原語タイトル「大事件」。大きく出たなジョニー。
「ブレイキング・ニュース」
(2004年/ジョニー・トー監督)
冒頭7分を超える長回し。凄い。凄いけど成功しているかと言えば「うーむ」。
絶対、切り替えしてカット割りした方がメリハリがついて緊張感が高まったと思うのですが。
強盗団を取り逃がしたのみならず、犯人の前で両手を挙げる巡査の映像がメディアに流れて面目丸つぶれの香港警察。
失地回復の大博打、それは犯人逮捕をショーとして演出するというザッツ・エンターテイメント大作戦。
アジト突入部隊全員がCCDカメラを装着、30分毎に「警察に都合の良い映像だけ」を編集してメディアに提供。
が、しかし、強盗犯人グループが潜伏していた巨大貧乏団地には、殺し屋グループも暮らしていたから話は思わぬ方向に。
企画はOKですが、ジョニー・トーの説明不器用さが爆発全開していささか消化不良。
CID(重犯罪特捜班)、PTU(機動部隊)なんて言葉が飛び交うのは香港ならでは。
CIDのチョン警部補(ニック・チョン)のダイ・ハードぶりは爆笑寸前。“運の無い男”を演らせたら天下一品のラム・シューが今回もいい味出してます。
にしてもチョンの部下のおっさん、どう見ても鶴瓶ですよね。
※関連:「バナナの皮から始まる不幸の一夜。 PTU」→2008年8月12日