脚本家の高久進氏がお亡くなりになりました。急性呼吸器不全。76歳。
古くは忍者部隊月光、そして特捜最前線、西部警察、Gメン75等のリアル警察からギャバン、シャリバンの宇宙刑事、更にデビルマン、スペクトルマン、戦隊シリーズに至るまでヒーローひと筋。
私(及びその前後)の世代で高久脚本に接した事の無いガキンチョなど皆無と言っていいでしょう。
一体何本の脚本を書いたのか想像もつきませんが、えいやで1本選ぶなら、
「マジンガーZ対暗黒大将軍」(1974年/西沢信孝監督)
東映まんが祭の1本で上映時間わずかに45分。しかし、そのインパクトは語り草。
ミケーネ帝国の戦闘獣に寄ってたかってフルボッコにされるマジンガー。
あらゆる武器を弾き返され、満身創痍。無敵の超合金がボロ雑巾。
その時、海中から謎のロボットが出現! 圧倒的な力で戦闘獣を瞬殺!
その名はグレート・マジンガー! 前代未聞の主役交代劇。
強すぎる新悪役とその上を行く新ヒーロー。子供心鷲掴みの名脚本です。
因みに、燃えまくる主題歌「空飛ぶマジンガーZ」(♪大空羽ばたく紅の翼~、その名はジェット・スクランダァー!って奴ね)の作詞も高久氏。
ご冥福をお祈り申し上げます。