デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

リプリー姐さん男前! エイリアン:ディレクターズ・カット

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初公開は1979年・・30年前か(遠い目)。

「エイリアン:ディレクターズ・カット」

(2003年再編集/リドリー・スコット監督)


公開版が117分で再編集版(以下DC版)が116分。

1分短くなっていますが、シーン自体はかなり増えています。

幾つかのシーンをカット(&入替)、更にシーンの前後を早めに切り上げて尺圧縮。

空いた所に作業や乗員の細かい描写、そしてDC版のウリ「繭にされたダラス船長(トム・スケリット)とブレット(ハリー・ディーン・スタントン)」のシーンを追加。

乗船を拒否したリプリーランバート(ヴェロニカ・カートライト)がぶん殴るなんてカットも入り、人間関係のギクシャク感に弾みをつけています(笑)。

※余談ですが、このヴェロニカさん、この作品の前年が「SF/ボディ・スナッチャー」、翌年が「ガイアナ人民寺院の悲劇」という“難儀のサンドイッチ・ラリアットを喰らっております。

繭のシーンに関しては、「2」の二番煎じ(順番滅茶苦茶ですが)な感じがするので、敢えて入れる必要はなかったかなぁ、と。

DC版は「テンポが良くなった」というのが、メディアの統一見解(単に配給会に貰った資料を写しているだけ?)のようですが、私はオリジナル劇場公開版の方が「リズムが良い」と思います。

にしても半ケツのリプリーさんは男前だ。