『キリコについて知ったような口を利くな! 特にこのロッチナの前ではな!』
おお、ロッチナさん、ご存命でしたか。お元気そうで何より。
「装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端」
(1994年/今西隆志監督)
キリコとフィアナがコールド・スリープに入って(つまりTVシリーズ最終回から)32年。
相も変らず、バララントとギルガメスは戦争戦争また戦争。負傷兵の迅速な搬送手段として飛び交うコールド・カプセルにうっかりキリコたちが混じっちゃったからさあ大変。
寿命制限2年というPSフィアナと異能者キリコの逃避行は“その後のブレードランナー”といった所でしょうか。
TVは「PS対異能者」という図式でしたが、今回は“補助脳”によって感情を制御された「類人兵器ネクスタント」テイタニアが絡みます。
補助脳は、エヴァの“ダミー・システム”よりは前ですが、パトレイバーの“ニューロン・ネットワーク・システム”よりは後。皆微妙にイメージが被りますね。
ヒロインの挿げ替えとも取れるフィアナの扱いはちと疑問。
音楽は悪くはないですが、歌詞と歌メロがイマイチ。予告ナレーションにも勢いがありません。
やはり作らない方が良かったかも・・・。