2作目(デビルズ・リジェクト)が予想を覆す作風と出来栄えだったので、ちぃっとばかり割り喰った格好になっていますが、1作目も捨てたもんじゃありません。
「マーダー・ライド・ショー」
(2003年/ロブ・ゾンビ監督)
(2003年/ロブ・ゾンビ監督)
怖いか?と聞かれれば「全く怖くありません」。
原因は「編集に落ち着きが無い」という事に尽きるのですが、“70年代ホラーオマージュ溢るるタチの悪いスブラッター・コメディ”だと思えば、これも味わい。
あるいは荒削りな「ナチュラルボーン・キラーズ」(自分でも褒めているのか貶しているのか・・)。
ゾンビ監督の音声解説を聞くと、メインの撮影終了後もハンドメイドな撮り足し撮り足しを繰り返しているようで。完成まで随分と道のりがあったようです。
※セットを組んだのがユニバーサルスタジオの敷地内で、トラム(ツアー客用路面電車)が通れば中断、ジョーズ・アトラクションで歓声が上がると中断(必然的に夜間撮影多し)と言うナイスな環境下の話が笑えました。
本人的にも得心のいかない所が多々あったようですが、ミュージシャンのデビュー作にしては十分及第点だと思います。
※関連:「デビルズ・リジェクト/マーダー・ライド・ショー2」→2000年6月12日