デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

だから小学校なんだってば! 漂流教室

イメージ 1

 
インターナショナル・スクール(映画)、高校(TV)ときて今度は定時制(舞台)。

まったく、いい加減にしろよ。どんどん年齢が高くなっとるやないか!

この作品は「子供(小学生)だけがサバイバル生活を余儀なくされたらどうなるか」というシチュエーション漫画なの。だから小学生じゃないと駄目なの。

しかも、今回の舞台版は吉本の “ホラー・コメデイ”!? なんじゃそりゃそりゃ!

思い起こせばこの人に映画化されちゃったのが不幸の始まり。

漂流教室(1987年/大林宣彦監督)

楳図先生にこの話題を振ると(20年以上経ってるのに)、未だに大興奮(勿論、悪い意味で)という超問題作(笑)。

『監督がさ、この作品のテーマは “愛”です、とか言うのよ(違うよ!)』(楳図談)

二足歩行する巨大ゴキブリと心通わすシーン見た時はスクリーンに火をつけてやろうかと本気で思いました。

二度とこんな馬鹿な事する奴はいないだろうと思っていたら「ロング・ラブレター~漂流教室、で今度は舞台版「漂流教室」(95年にアメリカ製オリジナルビデオが作られましたが無視します)。

つくづく不遇な原作です。楳図先生は「映像だとCGが使えるが、舞台は『何もない』ところがミソ。どれだけ創造性を広げられるかが楽しみ」というオトナの発言をされているようですが、本気なのでしょうか。

ところで(発言が矛盾しておりますが)誰か「イアラ」映画化してくれませんでしょうか。

※写真は海外翻訳版「Drifting Classroom」より。