『この手を見ろ! ピサの聖堂を直した手だ! ルッカの、フィレンツェの大聖堂を直した手だ! 俺たちはダヴィンチとミケランジェロの子孫だ!』
弱いですねぇ、こういう台詞。
「グッドモーニング・バビロン」
(1987年/パオロ&ヴィットリオ・タビアーニ監督)
20世紀の初頭。イタリアで職を失った修復師の兄弟がアメリカへ。辿り着いた先はハリウッド。
冒頭の台詞は「イタリア人は怠け者(だから仕事はやれない)」と言われた時の返礼。
結局二人は映画の父D.W.グリフィスの目に留まって、大作「イントレランス」の美術監督(棟梁)に。兄弟揃って結婚も。しかし、第一次世界大戦の足音がすぐそこに。
映画制作の裏側をメインに据えても十分面白くなったと思いますが、扱いは背景程度。
兄弟二人の信頼と葛藤、対立と和解を時代の流れの中で暖かく描いています。
お兄ちゃん役のヨアキム・デ・アルメイダは、「デスペラード」でもアントニオ・バンデラスのお兄ちゃん役で景気のいい兄弟喧嘩をしておりました。
※参考:「不思議時空メキシコで生ぬるいチャンゴを。 デスペラード」→2009年3月14日