デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

監督と脚本家は一度「社会人」を経験しなさい。 ネコナデ

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ビジネスマンの世界をお花畑な想像(いや妄想だな)で表現するとこうなります。という見本。

ネコナデ(2008年/大森美香監督)

社長の特命で、大鉈振るうリストラを断行する人事部長・鬼塚太郎(大杉漣)が、ひょんな事から捨て猫を拾って・・・というあざとい企画。

会社では冷酷非情な男が猫の前ではデ~レデレ・・確かに子猫(トラ)の愛くるしさたるや筆舌に尽くし難く、猫好きなら悶絶必至なのですが、対比となる社内描写がダ~メダメ。

多分、監督も脚本家(永森裕二)も会社勤めの経験ないでしょう。

リストラ通告時に「労働基準監督署の連絡先教えましょうか?」とか考えられません。

何より、話の中心となる第2新卒の入社時研修プログラムが滅っ茶苦茶。

即戦力を期待する中途採用者に何ゆえあのような研修(40km行軍、駅前社歌etc)を。

明らかに管理者養成学校の「地獄の訓練」(の中の「地獄の新兵訓練」)のカリキュラムを聞きかじって盛り込んだとしか思えません。

大体何で全員女性なんだ? 雇用機会均等法知らんのか?

大杉漣の行動は公私混同も甚だしく、本来日割り返却しなければならない研修者用マンションの一室で猫を飼うなど明らかに業務上横領じゃないですか。

ラストも(オチ、バラしちゃうけどさ)大杉漣が会社辞める必然性ゼロ。

まだ小さい子供いるのに「社長が好きになれない」なんて理由で、次の就職先のアテもないのに辞めるなんてあり得ません。

社会経験ゼロ(勝手に決め付けてますが)の監督・脚本家には、体制に背を向ける=かっちょいい、というお花畑満開な理屈なのかもしれませんが、観てる方としては「馬っ鹿じゃねえの?」です。

あと、あの猫、スコティッシュホールドじゃないかと思うのですが、そんな高級な猫捨てねぇよ、普通。

はあ、猫のシーンだけ編集したい・・・。