黙示録を歌ったジョニー・キャッシュの"The Man Comes Around"に乗ってT888型ターミネーターがFBIを全滅させたシーズン1最終回。
新しい幕開けは旧約聖書の英雄サムソンと共に始まりました。
[シーズン2第1話]
シーズン1のラストカットで、車に仕掛けられた爆弾によって火達磨炎上したキャメロン(サマー・グロー/TOK715型ターミネーター)。
何と爆発のショックでリプログラムされたデータが初期化され元の殺人機械に逆戻り。
ターク(後にスカイネットに進化するコンピュータ)に関する情報が入ったハードディスクを狙ってコナー親子を襲う二人組と「全部まとめて皆殺しよ」状態のキャメロン。
ここにかかる曲がシャーリー・マンソンの「サムソンとデリラ」。
超スローバージョンにアレンジされていたので最初は気づきませんでした。
原曲はザ・ブラスターズ(「ストリート・オブ・ファイヤー」の酒場バンドね)のロカビリー調ノリノリソングです。
If I had my way If I had my way If I had my way
I'd burn this whole building down
※ブラスターズやグレイトフル・デッドのバージョンとは若干歌詞が違うみたい。
サムソンは旧約聖書の士師記に登場する英雄(と言うより厄ネタ)。
異民族の女に惚れた挙句に彼女の同胞(ペリシテ人)数千人を撲殺したターミネーターです。
後に惚れた美女デリラに「力の秘密は髪の毛だ」と寝物語にバラしてしまったために、髪を切られ、眼を抉られて奴隷となりますが、最期は神殿の柱を引きずり倒し、かつて撲殺した以上のペリシテ人を道連れにあの世に行ったという石川力夫も裸足で逃げ出す世界一の厄ネタ男。
「サムソンとデリラ」はそんな男の事を歌っています。
キャメロンはコナーに髪を切られ、頭部のプラグを引き抜かれて沈黙。勝手に再リプログラムして蘇生(オチとしてはやや安直)。
殺人機械キャメロンをもうちっと見たいとも思いましたが、話が先に進まなくなるので致し方ありません。
にしても向こうのテレビドラマは質が高い。それに引き換えこの国の(以下略)。