デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

追悼、加藤和彦。 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか

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加藤和彦氏の自殺は曼荼羅畑的にはスルーかな、と思っておりましたが、リン・ミンメイの曲を作っていたとなると無視する訳には参りません。

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか
1984年/石黒昇河森正治監督)


その昔、就職活動がままならず煮え煮えしていた時に、荒んだ心を癒してくれた名曲です。

劇中ではゼントラーディ軍とメルトランディ軍、さらにマイクローン(人類)による三つ巴の惑星戦争を終結させた奇跡の一曲。

正に「歌はリリンの生み出した文化の極み」(by渚カオル)。

リン・ミンメイ飯島真理)の歌う“愛・おぼえていますか”に乗って展開されるクライマックスの大攻防戦は、「砂の器」の“ピアノと管弦楽のための宿命”に導かれる四季の旅に匹敵する名シーン。

『歌ひとつでこれだけの事が出来たのだ。文化の力を信じるしかあるまい』

加藤さんは文化を生み出すのに疲弊してしまったんでしょうか。

ご冥福をお祈りいたします(そう言えば、マクロスの時代設定って確か2009年…)。