デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

な、何なんだ、この三文芝居は? シルバー假面(弐~参話)

イメージ 1

実相寺昭雄が自ら監督した第壱話「はなやしき」の続きなんですが・・・久しぶりに心を込めたこの一言を。


うわあ、つまんねえ。

シルバー假面/第弐話 御母影」(北浦嗣巳監督)
シルバー假面/第参話 鋼鉄のマリア」(服部光則監督)

特に第弐話。なんでドイツにいるドイツ人が片言の日本語で会話してんだよ。

完璧な日本語吹き替えになっているのならいざ知らず、なぜ日本語スクールで昨日覚えたような棒読み台詞で三文芝居を。

そもそも第弐話ってなくても(ストーリー進行上は)全く問題ないエピソードじゃん。

第参話も、なんかとってつけたものオンパレードで。

鋼鉄のマリアって、当然「メトロポリス」(アニメじゃないぞ)のマリアなんだろうけど、中身(魂)はチェザーレだぞ。眠り男が乳付きロボになってもなあ。

唐突に「私の名前はアドルフ・ヒトラー」とか言う若者が出てきても「はぁ」としか。

あと、シルバー假面が弱い。変身も長ったらしいドイツ語の呪文唱える時もあれば、「シルバー!」の一言で済ませちゃう事もあったりで、なんだかなぁ。

佐々木守の遺稿がどの程度の完成度だったのかは分かりませんが、こんな形にしかできなかった脚本陣(中野貴雄小林雄次)と演出陣は、佐々木と実相寺のお墓の前で五体投地して詫びてください。

ひし美ゆり子はキュートなおばさんになったなぁ。出番ちょこっとでしたが彼女のシーンだけは凄く良かったです。