
「オリジナルの不在がオリジナル無きコピーを作り出してしまうなんてね。あなただったらあの現象を何と名づけますか?」
「スタンド・アローン・コンプレックス」
昔、「仮面ライダー・クウガ」のエピソード・タイトルに「空我」の文字を見た時にも感じましたが、こういう会話は何かパースペクティブが開ける感じがして好きですね。
「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX/The Laughing Man」(2005年/神山健治監督)
テレビシリーズ「攻殻機動隊S.A.C.」から「笑い男」に関するエピソードを再編集した特別篇。
丸山ワクチンに関する厚生疑獄、グリコ・森永事件や薬害エイズをモチーフにした「笑い男」事件・・・に関しては「外部記憶装置無しにはさっぱりついていけない」(by荒巻大輔公安9課長)ので潔く割愛(笑)。
左側頭部を殴られたのに右側頭部から血を流すトグサの水芸とか、ジャンパーのポケットに入れた腕時計をズボンのポケットから出すバトーのイリュージョンなども気になりましたが、やはり筆頭は、草薙素子のコスチューム(偏差値貧乏の極みだな)。
ガーター、背中剥き出し、乳強調、もろ肌脱いでジーパン腰穿き・・。
アニメだからさほど気になりませんが、もしこれを実写でやったら「キューティー・ハニー」ばりの過剰サービスです。
素子の顔立ちは劇画チックな劇場版と違い、ややマンガチックな原作忠実。個人的にはこっちの方が好み。
アクションも(実写と比べるのも如何なものかと思いますが)、「イーオン・フラックス」のかっちょ良さそうに見えて実はドン臭いシャーリーズ・セロンより伸びやかでメリハリがあります。
シャーリーズ・セロンに蹴られるのは嫌ですが、草薙素子になら蹴られてもいい・・かな。