何と20年ぶりに鉄男シリーズの新作(続編ではないらしい。リ・イマジネーションって奴か?)が作られたようです。
記念して1作目を。
「鉄男 TETSUO」(1989年/塚本晋也監督)
サブタイトルは“等身大の怪人シリーズ”。
冒頭、鉄パイプをガリガリと齧る(と言うかしごく)歯のアップ。
こいつを大腿骨代わりに太ももにねじ込もうと自らの足を切開するも失敗(当たり前だ!)。
カラーだと安いホラーのような絵になりそうですが、モノクロなので嫌々感倍増。
肉体が機械に(いや金属に)変容していくサイバー・パンク・ムービーです。
世界的に信者の多いカルト映画なのですが、実のところ私はあまり・・。
塚本さんの作品って、いかにも自主映画な青臭さがいつまでも残っていて(大昔、8mm映画なんか撮っていた気恥ずかしい過去を持つ身としては)、観ていて痛いというか居たたまれなさを感じてしまうのですよ。
本作もそうですが、「BULLET BALLET バレット・バレエ」なんか特に。
他監督作に出演している役者としての塚本晋也は結構お気に入りで「DOA2/逃亡者」のマジック愛好家なハイテンション・バーテンダーとか大好きなのですが・・。
待望(?)の新作「鉄男 THE BULLET MAN」は、5月公開。
主演はエリック・ボジック(誰?)。世界視野で全編英語・・嫌な予感がいたしますが、期待半分で待ちましょう。
★ご参考