TV放送用に追加編集された「もうひとつの第2章」しか観ていなかったので、改めて劇場公開版を鑑賞したのですが・・。
ううむ。これは「ブリトニー」エピと「サダキヨ」エピをまるっと削って「カジノ」エピと「マルオ自爆未遂」エピに差し替えたTV編集版(木村ひさし演出)に軍配ですね。
「20世紀少年<第2章>最後の希望」
(2008年/堤幸彦監督)
TVだと適度にCMが入るので、“サザエさん的独立エピの累積”みたいな見方ができるのですが、140分切れ目無しだと演出のダラダラ感のみが強調されてどうにもこうにも。
ホントこの監督の演出はメリハリが無いです。
原作もダラダラっちゃあダラダラなんですが、最後のひとコマの(ゴオオオオオという効果音と共に魅せる)引きの強さがあるので、次へ次へと歩を進める事ができました。
映画の方は「タメって何?」「間って何?」な監督がエピを数珠繋ぎにしているだけなので、全く以てドラマが転がって行きません。
三部作の真ん中って、どう頑張っても繋ぎにしかならないので、逆に作り手の力量が問われますね(成功例:帝国の逆襲。失敗例:ありすぎて選べない)。
※関連:「一応デストピアなので…。20世紀少年-第一章-」
→2009年8月26日
「まんまと堤に…。20世紀少年~もうひとつの第2章~」
→2009年8月30日
「まんまとメディアに…。20世紀少年[原作コミック]」
→2009年10月2日