「DENGEKI 電撃」、「奪還 DAKKAN」、「撃鉄 GEKITETSU」、「一撃 ICHIGEKI」、「雷神 RAIJIN」、「斬撃 ZANGEKI」・・この違いを即座に言い当てられる人とは是非友達に・・・なりたくありません(笑)。
混乱に拍車をかけ混迷の度を深めるセガール親父の漢字シリーズ。
「弾突 DANTOTSU」(2008年/ロエル・レイネ監督)
アメリカではDVDスルーでしたが、日本では“スティーブン・セガール芸能生活20周年記念作品”として劇場公開。
ヴァン・ダムと比べて扱いが破格です。
酒と博打で身を持ち崩し、家族(妻&娘)は去り、押収品横領の濡れ衣で刑事の職も追われた元特殊工作員セガール。
元特殊工作員(しかも伝説の暗殺者←グリマーマン?)って所は「またかよ」ですが、酒・博打・汚職(濡れ衣だけど)の汚れ役ってのが新機軸。
こーゆーダメオヤジ設定はブルース・ウィリスの独壇場でしたが、妙な奴が乱入してまいりました。
適度な老けと激太りによって、哀愁と打撃の重みが加味されたセガール親父はある意味“いい感じ”ではあります。
内容も(「沈黙のテロリスト」とかに比べれば)そこそこ(ハードル低すぎか?)。
相変わらず悪役がダメダメですが、この人の映画はセガールの一方的な強さを堪能するのが目的なので、まあ致し方ないでしょう。
情報屋と怪しげな日本語で会話していたのはご愛嬌。