試合が終わるとグラウンドは死体の山。首とか棒の先に刺さってるし。何か爆発物も使用したようで白煙がたなびいています。
『何せ試合中に起きたことは事故だからなあ』
違うと思いますが、最早突っ込む気力もありません(笑)。これに比べたら「逆境ナイン」なんかフツーのほのぼの野球映画です。
「地獄甲子園」(2002年/山口雄大監督)
甲子園を目指し猛練習に励む星道高校。しかし、予選一回戦の相手は、野球を“合法的な殺人遊戯の場”と考える外道高校だった・・・そっかー、そりゃ大変だあ・・。
脚本は山口監督で、補佐に原作者・漫☆画太郎本人と石井輝夫と北村龍平・・こんな面子でマトモな映画出来る訳ありません。
何度も死んで、生き返るたびに役者が変わる番長もナイスですが、印象濃厚1位はメインキャラ野球十兵衛の両親(蛭子能収&三城晃子)でしょう。
特に一度見たら記憶の襞に絡みついて、ちょっとやそっとじゃ忘却の彼方には行ってくれそうもない三城晃子の怪演(クンフーまで披露する)は嫌ぁなインパクトを残します。
クライマックスが単なる喧嘩で、折角の魔球が全く役に立たないのが難ですが、狙っている可能性も否定できません。
主演:野球十兵衛に坂口拓、相方:メガネに伊藤淳史。
外伝の「ラーメンバカ一代」、姉妹編の「ババアゾーン」とご一緒にどうぞ。
★ご参考
★まさかの続編…でもなくリメイクでもなく…。