デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

で、誰が17歳だって? マンマ・ミーア!

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曼荼羅畑には似つかわしくない題材ですが、地方の二番館で「アバ・ザ・ムービー」を観(併映は「スウォーム」!)、“アグネサのお尻は百万ドル”なんて時代を過ごした者としては無視する訳にもいきません。

マンマ・ミーア!(2008年/フィリダ・ロイド監督)

いやあ・・酷い(笑)。

どう見ても全員Over50のおばさん軍団が“♪Young and Sweet, Only Seventeen”とか歌いながら踊り狂うのは、もう何かが壊れているとしか・・。

娘20歳の設定ですが、この時メリル・ストリープ59歳だろ。38歳で若気の至り、ひと夏のロマンスって、盗人猛々しいにも程があります。

舞台なら設定も役者もこれで十分アリですが、映画となると話は別。

登場人物が全員ステレオタイプで、行動原理が意味不明。オチに至っては「おいおい、皆それでいいのか?納得したのか?」

これ、主役メグ・ライアンで、昔の男がリチャード・ギアトム・ハンクス、アンソニーエドワースの三人だったら滅茶苦茶面白くなったと思うのですが・・。

楽曲は流石ABBA!な名曲揃い。ほとんどこれだけで持っているようなもの。

エンド・クレジットを見る限り、歌は役者本人が歌っているようです。だとすると・・、

ピアース・ブロスナン、君の歌は微妙だぞ(007最大のピンチ!)。

あー、「アバ・ザ・ムービー」が観てぇ。