私ら世代にとってSWATと言えば、リズム・ヘリテイジの「反逆のテーマ」に乗って現れる“特別狙撃隊”。
「Special Weapons Assault Team(特殊火器攻撃隊)」から「Special Weapons And Tactics(特殊火器戦術部隊)」と名称は変わりましたが、S.W.A.T.と言えば「反逆のテーマ」。
そのアレンジバージョンが全編に使われていた、というのが唯一の評価ポイント。
「S.W.A.T.」(2003年/クラーク・ジョンソン監督)
メンバー集め→訓練→試験→実戦と展開は極めてオーソドックス。「ハートブレイク・リッジ」や「トップガン」と似たような構造・・なのですが。
なんでしょう、この緊迫感の無さ、リアリティの無さは。お間抜けな理由で捕まった麻薬王の一言「俺を逃がしてくれた奴には1億ドルくれてやるぞ!」で街中大パニック、市街戦勃発!って完全に漫画。
「君は何で裏切ったんだ?」「何でお前はこの短期間でそんな大掛かりな計画の準備が出来たんだ?」「拳銃捨ててステゴロって有り得ねえだろ!」「あー、HIPHOPがうるせー」
次から次に浮かんでは消える疑問と文句。
ミシェル・ロドリゲス姐さんだけは相変らずオットコ前でしたが、見せ場少なすぎ。
口直しに「パニック・イン・スタジアム」(☜S.W.A.T.が活躍した恐らく最初の映画)でも観ようかな。
★ご参考
★追記
あーひとつだけグッと来る台詞がありました。
サミュエル・L・ジャクソンがメンバーを集めるために次々簡易面接(立ち話とも言う)を行うシーンで、サミュエルの「ホットドック喰うか?」という誘いを若手警官が断った時の台詞。
How can I trust a man who won't eat a good old-fashioned American hotdog?
『ホットドックを喰わない奴なんか信用できん』
この警官はベジタリアンでした(勿論不採用)。