黒人ボクサーの冤罪映画…じゃなくて、南海パニック・メロドラマ。
「ハリケーン」
(1979年/ヤン・トロエル監督)
1920年代、米国統治下の南太平洋。総督の娘(ミア・ファロー)と次期族長の青年との許されぬ恋というオールド・ファションド・ラブ・ストーリー。
で、総督(ジェイソン・ロバーツ)が、女房に逃げられて根性曲がった上にドーター・コンプレックスな権力者という素敵な設定。
何がハリケーンなのかと言えば、クライマックスに大暴風雨が来るから。
「それだけかい!」と突っ込みたくなりますが、37年の同タイトル(ジョン・フォード監督)のリメイクだから仕方ありません。
そこに至る身分違いの恋の行方はなんちゅうか・・まあ、どうでもいいです。そもそもここにミア・ファローって無理あり過ぎだろ。
ヒロインと言うよりは単なる厄ネタ女にしか見えませんし(結局、こいつが遠因で何人死んだんだ?)。
ハリケーンのシーンは「ここまでの話は無かった事にしてくれ!」的大迫力で、山師ラウレンティスの面目躍如です。