デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

追悼・佐藤慶。 野獣死すべし

イメージ 1俳優の佐藤慶さんがお亡くなりになりました。

5月2日。肺炎。81歳。

大島組の重鎮というイメージが強いですが、妙に私の心に残っているのが、

野獣死すべし(1980年/村川透監督)

松田優作の(私的)最高傑作。佐藤さんの役どころは拳銃の売人・遠藤。

「注文通りだ。コルト・ウッズマン。サイレンサー付き一丁。実包50発」

サイレンサー使用時の発射音と貫通能力を試したいのですが・・」

「そんな事は勝手にやれ。どこの組のモンか知らねえがプロだろうが!」

で、次のカットで自ら実験台にされ、往来のど真ん中で優作に射殺されてしまいます(写真中央)。再現すると、

雑踏~無音(スローモーション)~プシュ!~ぐほう!・・♪たらったら~(テーマ曲)。

・・完璧です。

「実包50発」を「ずっぽうごずっぱつ」って訛っている所が素敵(?)でした。

また“いい顔”の役者さんが逝ってしまいました。ご冥福をお祈りいたします。

※参考:「絞死刑」→2008年2月28日
    「リメイク?悪いことは言わん、止めとけ。白日夢」→2009年7月12日