89年なんですねえ、これ作ったの・・(驚嘆)。
(1989年/押井守監督)
Windows1.0がリリースされたのは85年ですが、世界的ヒットとなった95が発売されたのは文字通り95年。
その6年前に「新開発されたOSに仕組まれたウィルス」をテーマにするとは先見の明あり過ぎです。恐るべし押井守(いや、伊藤和典か?)!
このシリーズが劣化しないのは、汎用人型決戦兵器、じゃない作業機械レイバーがのし歩く漫画チックな世界観に説得力を持たせるため、レイバーを取り巻く環境を徹底してリアルに作りこんだからでしょう。
まあ、「20世紀少年」の敷島博士に言わせれば「二足歩行するロボットに乗り込んだら激しい上下運動で操縦席はゲロまみれになる」のでしょうが、それは言わないお約束(笑)。
その点、「装甲騎兵ボトムズ」のA.T.は実に理にかなった乗り物ではありましたね。
写真は95年頃にアメリカで購入したVHSテープ。ただ日本語のオリジナルに英語字幕がついているだけなのですが、ちょっと感心したのは、
特車二課の待機任務延長に『俺たちの人権は誰が守ってくれるんだ!?』と嘆く篠原を大田が『そんなもの(人権)は無い!』と一喝するシーンの字幕。
「俺たちに人権なぞ無い!」という意味合いですが字幕は『We Only Have DUTY!』。
なるほど、上手い言い方をするものです。